一般財団法人 日本防火・防災協会

ご祝辞

全国消防長会 会長
清水　洋文　様

　一般財団法人日本防火・防災協会が実施されている防火・防災管理講習が、このたび修了者１００万人を超えられたことにつきまして、全国の消防長を代表いたしまして心よりお祝いを申し上げます。

　貴協会は、昭和３９年の設立以来、各種の防火・防災事業を展開される中で、平成１５年度から防火管理講習、平成２０年度からは防災管理講習を開始されました。講習教材や全国各地での講習実施体制を整備し、このように多数の防火・防災管理者を輩出されたことは、防火・防災に係る被害の軽減と消防行政の推進に大いに資するところであり、ここに深く敬意を表しますとともに感謝を申し上げます。

　さて、我が国の消防は、長い歴史と伝統に培われ、幾多の先人の努力と貴協会をはじめとした関係各位のご支援・ご協力により、地域社会に密着した防災機関として着実な発展を遂げ、国内はもとより、海外においても厚い信頼と高い評価を得るに至っております。

　しかしながら、地域住民の安全を脅かす火災や地震をはじめとした災害は後を絶たず、また近年では、建築物の大規模化、高層・深層化並びに用途や管理形態の多様化が進み、防火・防災管理業務には一層の専門性が必要となっております。

　防火対象物における実効性のある防火・防災管理体制を構築するためには、中核となる防火・防災管理者の養成が極めて重要です。全国消防長会といたしましても、先般、消防庁から示された「防火・防災管理に関する講習ガイドライン」に基づき、各消防本部の防火・防災管理講習のオンライン化の推進に向けた取り組みを支援してまいりたいと考えております。

　貴協会におかれましては、このたびの防火・防災管理講習修了者１００万人達成を一つの契機とされ、地域住民が安心して暮らせる安全な社会の実現に向け、引き続きのお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

　結びに、一般財団法人日本防火・防災協会のますますのご発展を祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。