現相談役 橋本 静子
この度、平成17年秋の受勲で旭日双光章という栄ある勲章
を頂戴致しました。全く思ってもいなかったし、勲章なんて全
然縁の無いものと考えておりましたので、今もって私などが戴
いてよろしかったのか、と正直戸惑っております。
しかし、現実に11月9日に賞詞と勲章を戴き、皇居において
直接天皇陛下からお言葉をかけられお話をしたという事実、本
当に身にあまる光栄です。
これもひとえに「まどか女性防火クラブ」の仲間の今までの
活動に対する協力があってこそと思います。また、歴代の事務
局、日本防火協会のご指導の賜と深く感謝申し上げます。
振り返りますと、昭和56年の春に婦人の防火クラブを作らないかと消防本部予防課より話があり、
少し毛色が変わっているからやってみるか、と軽い気持ちで引き受け24人でスタートしたのが始まり
です。火の用心なんて誰でも知っているわ、なんて取り組んでびっくり、台所から出火の多い事で
す。コンロからの出火なんて絶対主婦の責任なのに、それが現実では情けない事実に直面し、これは
大変、真剣に防火に取り組まなければと強く思ったものです。その後は、防火のPRばかりではな
く、救急救護法などにも力を入れて歩んでまいりました。
昭和58年に静岡県婦人防火クラブ連絡協議会が設立され、県下の防火クラブが足並みを揃えてスタ
ート致しました。同じ目的、同じ目標を持ったクラブ員同志、意志の疎通もはかれ楽しいムードで歩
み始めました。しかし、全国に出てみて驚きました。静岡県のクラブ数が一番少ないのです。現実に
色々と危険性の高い出来事が予想されている中で、主婦たちの自覚が低いという事実に危機感を持ち
ました。でも、その後の皆様方の努力でだんだんとクラブ員の数が増えてまいりまして、頼もしい限
りです。
今後とも、旭日双光章という勲章に恥じない歩みをしていきたいと思いますと共に、特に申し上げ
たいのは、この勲章は私一人だけのものではなく、大勢のまどか女性防火クラブの仲間たちと戴いた
と考えております。仲間の協力があったればこそです。これからも共に手を取りあって頑張ってまい
りたいと思います。
ありがとうございました。