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2010年5月

2.住宅用火災警報器の奏功事例(平成21年7月~平成22年2月) -総務省消防庁

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平成22年(1月~12月)における火災の概要

 住宅⽕災による死者を低減し、⼀層の住宅防⽕対策の推進を図るため、平成21年7⽉〜平成22 年2⽉の間に全国の消防本部等から消防庁に寄せられた住宅⽤⽕災警報器(住警器)の奏功事例の情 報をご紹介します。

【⽕災に早く気付き、命を取り⽌めることができた事例】

  • 居住者が2階寝室で就寝中、住警器の鳴動で目が覚め、1階⼦供部屋から煙が出ているのを発⾒ した。⽔道ホースを使⽤して初期消⽕し、119番通報した。(⻘森県上北郡)

  • 居住者が2階寝室で就寝中、寝室に設置していた住警器が鳴動し、1階の物置部屋から炎が出て いるのを発⾒した。炎の勢いが激しいため初期消⽕は断念し、119番通報した。(広島県広島 市)

  • 居住者が就寝時に、電気ストーブを消し忘れたため、電気ストーブの近くにおいてあった⽑布に 着⽕した。住警器の鳴動に気づき初期消⽕し、119番通報した。(愛知県蒲郡市)

  • 居住者が2階で就寝中、1階居間に設置していた住警器の鳴動に気づいた。階段を下り居間の⼾ を開けたところ、煙が噴出したため、直ちに就寝中の家族に⽕災を知らせ、⽔道ホースを使⽤し て初期消⽕を⾏うと伴に、駆けつけた近隣住⺠に119番通報を依頼した。(⻘森県三⼾郡)

  • 居住者が就寝時に、ハロゲンヒーターを消し忘れたため、輻射熱によりそばに置いてあった紙袋 に着⽕した。寝室に設置していた住警器の鳴動に気づき、⽔バケツにて初期消⽕をし、119番 通報した。(埼⽟県さいたま市)

  • 居住者が⽯油ストーブのタイマーをセットし就寝したところ、居間に設置していた住警器の鳴動 で目が覚め、⽯油ストーブの上に洗濯物が落下し炎上しているのを発⾒した。⽯油ストーブのス イッチを切り、屋外に出て携帯電話で119番通報した。(⻘森県上北郡)


【早く気付き、⽕災発⽣または拡⼤に⾄らなかった事例】

  • 居住者が調理中のガスこんろを放置したため、煙が発⽣し、居間に設置されていた住警器が鳴動 した。警報⾳に気づき、⽔道⽔で初期消⽕し、119番通報した。(埼⽟県さいたま市)

  • 居住者がガスこんろを使⽤中、その場を離れて庭先で洗濯物を⼲していたところ、住警器が鳴動 した。台所に戻ると、グリルの⽕が⿂及び燃えかす等に着⽕し、ガスこんろ及びガスホースを焼 損し炎と煙が出ていたため、119番通報した。(秋⽥県⿅角市)

  • 居住者(70代)が天ぷら油の⼊った鍋で揚げ物をするために、ガスこんろを点⽕したが、その ことを忘れて電話をしていたところ、階段部分に設置していた住警器が鳴動した。天ぷら鍋から 炎が出ているのに気づき、119番通報した。(新潟県新潟市)

  • 風呂場前の廊下に設置していた住警器が作動した。居住者が風呂場を確認すると、浴槽の⽔は少 なくなっており、煙が充満していた。急いで風呂釜のスイッチを切り、119番通報した。(岩 ⼿県奥州市)

  • 居住者(60代)が1階居室で喫煙後、その妻が灰皿の吸い殻をくず⼊れ(紙袋)に捨てたた め、紙くずに着⽕し、2階廊下に設置していた住警器が鳴動した。異常に気づき建物内を確認し たところ、⽕災を発⾒した。近隣の知⼈に119番通報を依頼するとともに、初期消⽕を⾏い、 119番通報した。(兵庫県豊岡市)

  • 居住者(80代)が、台所のガスこんろに鍋をかけ、⽕を消さずにその場を離れてしまったた め、鍋が過熱されて発煙し、住警器が鳴動した。警報⾳と煙に気づき、ガスこんろのスイッチを 切り、119番通報した。(福島県会津若松市)

  • 居住者(60代)が⼣⾷の準備のため、ガスこんろに天ぷら鍋をかけている最中に、来客があり ⽞関で10分程度会話していたところ、台所の天井に設置していた住警器が鳴動した。天ぷら鍋 から炎が上がっていることを発⾒し、来客に119番通報をするように伝え、初期消⽕をした。 (新潟県佐渡市)

  • 居住者がブレーカーの遮断と住警器の鳴動に気付き確認したところ、電気機器から出⽕している のを発⾒した。初期消⽕を実施し、隣⼈に119番通報を依頼した。(埼⽟県さいたま市)

  • 居住者(70代)が1階台所で天ぷらを揚げた後、15分程度その場を離れ、台所に設置してい た住警器が鳴動した。台所に⾏ってみるとガスこんろ付近の壁が燃えていたため、⽔道⽔をかけ て初期消⽕し、119番通報した。(⻘森県平川市)

  • 居住者(60代)が2階の寝室に⽯油ストーブをつけたまま1階の⾷堂でテレビを⾒ていたとこ ろ、階段に設置していた住警器が鳴動した。2階を確認したところ、寝室の⽯油ストーブの上に 落下した洗濯物が燃えているのを発⾒した。すぐに119番通報し、隣に助けを求めた。(福島 県郡⼭市)


【隣⼈が警報⾳に気付き、⽕災発⽣に⾄らなかった事例】

  • 居住者が鍋をこんろにのせ点⽕し、そのまま外出したため、過熱された鍋から発煙し、住警器が 鳴動した。隣室の居住者が鳴動に気づき確認したところ、当該住居から煙が出ていた。ノックし たが反応がないため119番通報した。(愛知県豊⽥市)

  • 居住者が台所のガスこんろに鍋をかけ、点⽕したまま外出したため、過熱された鍋から発煙し、 台所に設置していた住警器が鳴動した。付近住⺠が警報⾳を聞いて駆けつけ、台所からの煙を確 認し、119番通報した。(⻘森県下北郡)

  • 居住者(60代)が、台所でガスこんろに鍋をかけたまま外出したため、過熱された鍋から発煙 し、台所に設置していた住警器が鳴動した。警報⾳に気づいた隣⼈が119番通報した。(福島 県会津若松市)

  • 居住者がガスこんろに鍋をかけ、⽕をつけたまま外出したため、加熱された鍋から発煙し、居室 内に設置されていた住警器が鳴動した。警報⾳に気づいた隣⼈が119番通報した。(埼⽟県さ いたま市)

  • ⾃宅でテレビを⾒ていたところ、外から住警器の警報⾳が聞こえた。外に出てみると、隣家の台 所から⽩煙が出ているのを発⾒した。居住者は留守であったため、119番通報するとともに、 施錠されていなかった勝⼿⼝より台所に⼊り、ガスこんろの⽕を⽌めた。(⼭形県⼭形市)

総務省消防庁「住宅防⽕情報」より

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