これまでに消防庁に寄せられた悪質訪問販売等に関する事案は132件となりました。依然、被害
が全国的に発⽣しており、引き続き注意が必要です。
平成21年7⽉-平成22年2⽉の間、消防庁に寄せられた悪質訪問販売等に関する事案(情報)を
ご紹介します。
【設置しなければならないと脅迫する⼿⼝】
30代から40代くらいの男性2名が訪れ、1名が住警器を設置しなければならなくなったと居 住者に話しかけている間に、もう1名が部屋数を確認し、居住者の了承を得ずに勝⼿に住警器を 設置し始めた。途中、不審に思い、⾞のナンバーを確認するために外に出ようとしたが、すぐに 制⽌され、話をしている30分程度の間に設置が完了し、男性2名は領収証を渡さず、現⾦を受 け取って帰った。(福岡県飯塚市)
男性1名が訪れ、「消防の⽅から来ました。住警器を取り付けなくてはならない。消防の査察で 住警器を取り付けていないと摘発される。」と⾔ってきた。居住者が断ると、その場から⽴ち 去った。(広島県広島市)
【消防署からの委託で来たと偽る⼿⼝】
「消防署からの委託を受けて、住警器の⼾別訪問販売を⾏っている。」と断った上で、「義務化 になったので設置しなければならない。」と⾔って、取付け⼯賃含め1個1万円で住警器を設置 しようとした。不⾃然に感じ、また1個1万円は⾼いと思い断ったところ、すぐに帰っていっ た。(福岡県飯塚市)
【消防職員だと偽りとりつけようとする⼿⼝】
作業服姿の30代男性1名が訪れ、居住者(80代)に「消防署の者だが住警器の点検にき た。」と⾔い、家に上がりこみ、部屋を⾒て周り「台所は設置しているが、あと5個必要。」と ⾔って、6万5千円を要求。居住者がその場で払うと、男性は「近所で⼯事をしているので終 わってから取付けにくる。」と⾔って⽴ち去り、そのまま戻らなかった。(北海道札幌市)
「消防署の⽅から来た」と男性2名が訪れ、住警器の設置個数を調べるからと住居内に⼊り、 「住警器は2個必要です。」と10,900円を請求され⽀払った。男性2名は住警器を取付け ず、釣り銭を取りに⾏くと⾔ってそのまま⽴ち去った。(北海道紋別郡)
★【悪質訪問販売のよくある⼿⼝】★
「もう義務化されています。」と嘘をついてあおる。
「消防署(または市役所)から来ました。」と嘘をついてだます。
強引に部屋に押し⼊って点検のフリをして売りつける。 等
★【不適正な訪問販売で購⼊、契約してしまったら・・・・】★
クーリング・オフ制度
住警器の訪問販売は「特定商取引に関する法律」に基づくクーリング・オフ制度の対象であり、
契約後⼀定の期間は契約の解除が認められている(住警器の訪問販売については8⽇間)。
総務省消防庁「住宅防⽕情報」より