総務省消防庁
前年と比較すると、総出火件数が減少するとともに、火災による総死者数も減少しています。ただし、住宅火災による死者のうち65歳以上の高齢者の割合は引き続き高い水準にあります。
① 総出火件数は、46,574 件、前年より4,565 件の減少
総出火件数は、46,574 件で、前年より4,565 件減少(-8.9%)しています。火災種別でみると、建物火災が1,266 件減少、車両火災が291 件減少、林野火災が697 件減少、船舶火災が24 件減少、その他火災が2,286 件減少しています。
② 総死者数は、1,734 人、前年より143 人の減少
火災による総死者数は、1,734 人で、前年より143 人減少(-7.6%)しています。負傷者は、7,282 人で、前年より372 人減少(-4.9%)しています。
③ 住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。)数は、1,021人、前年より2 人の減少
住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。)数は、1,021 人で、前年より2 人減少(-0.2%)しています。このうち65 歳以上の高齢者は、644 人で、前年より16 人増加(2.5%)しており、住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。)数の63.1%を占めています。
④ 出火原因の第1位は、「放火」、第2位は、「こんろ」
総出火件数46,574 件を出火原因別にみると、「放火」5,585 件(12.0%)、「こんろ」4,693 件(10.1%)、「たばこ」4,467 件(9.6%)、「放火の疑い」3,939 件(8.5%)、「たき火」2,508 件(5.4%)の順となっています。
また、「放火」及び「放火の疑い」を合わせると9,524 件(20.4%)となっています。
平成22年(1月~12月)における火災の概要(概数)
過去5年間の火災の推移 | 過去5年間の死者の推移 | 過去5年間の住宅火災における死者の推移 (放火自殺者等を除く。) |
※1 本年データは既数値を、それ以外の各年のデータは確定値を使用
※2 第1期(1月~3月)、第2期(4月~6月)、第3期(7月~9月)、第4期(10月~12月)
建物火災の死者1,310人の内訳 ※死者の発生した建物用途による | 建物火災の出火件数27,106件の内訳 | 出火原因の内訳(全火46,574件) |
住宅火災死者(放火自殺者等を除く。)における年齢区分別割合の推移
※1 本年データは既数値を、それ以外の各年のデータは確定値を使用
※2 住宅火災死者は、死者の発生した建物用途による。