1 花火は楽しく安全に遊びましょう
夏といえば「花火」。夕暮れ時になると、美しい花火が私たちを楽しませてくれます。子供たちにとっても楽しみな季節となりました。
しかし、一たび使い方を誤ると、気軽に楽しめる花火も、火災や火傷などの事故につながりかねません。全国で、花火が原因である火災は平成27年中に22件、平成28年中に17件発生(速報値)しています。
火災や火傷などの事故が起こらないように十分注意し、夏の楽しい思い出にしましょう。
花火を安全に遊ぶポイント
- 気象条件を考え、風の強いときは花火をしない
- 燃えやすいものがなく、広くて安全な場所を選ぶ
- 子供だけでなく大人と一緒に遊ぶ
- 説明書をよく読み、注意事項を必ず守る
- 水バケツを用意し、遊び終わった花火は必ず水につける
2 火遊びによる火災を防止しましょう
子供の火遊びによる火災は、大人がいない時に発生することが多く、そのため火災の発見が遅れ、火災が拡大する要因にもなります。
平成28年中の火遊びによる火災は、655件発生しています。
そのうち、「ライター」によるものが311件(47.5%)で最も多く、次いで「マッチ」によるものが166件(25.3%)、「火のついた紙」によるものが37件(8.4%)、煙火によるものが17件(5.6%)となっています。
火遊びによる火災をなくすためにも、大人が子供たちに対して火災の恐ろしさや正しい火の取扱い方法を教える必要があります。子供の火遊びによる火災が起こらないよう、もう一度子供たちと火災の恐ろしさ・火の取扱いについて話し合うようにしましょう。
(注)平成28年中の数値にあっては、全て速報値です。
火遊びによる火災防止のポイント
- 子供だけを残して外出しない
- ライターやマッチを子供の手の届く所に置かない
- 子供だけで火を取り扱わせない
- 火遊びをしているのを見掛けたら注意する
- 火災の恐ろしさ・火の取扱い方法についてきちんと教育する
3. PSCマークのないライター等の販売は規制されています
消費生活用製品安全法により、いわゆる使い捨てライターや多目的ライターは、本体にPSCマークが表示されていないものは販売が禁止されています。PSCマークは、子どもが簡単に操作できない幼児対策(チャイルドレジスタンス機能)等の技術基準に適合した場合に付される表示です。ご家庭のライター等にPSCマークが付いているか確認しましょう。
販売規制の対象となるライター等
使い捨てライターや多目的ライター(点火棒)のうち、
- 燃料の容器と構造上一体となっているものであって
- 当該容器の全部又は一部にプラスチックを用いたもの
(総務省消防庁「消防の動き」 2017年7月号より)