国や地方公共団体では、毎年9月1日の「防災の日」や8月30日から9月5日までの「防災週間」、11月5日の「津波防災の日」を中心に防災訓練を行います。三つの密を避ける、マスクを着用する等、新型コロナウイルス感染症対策を徹底した上で、積極的に参加し、"いざ"という時に対応できる力を身につけましょう!
1 避難場所や避難経路を把握しよう
わが国では、近年、局地的大雨、土砂災害、河川氾濫等による被害が多発しており、その死者は、浸水想定区域などの危険な場所から避難をしなかった方に多く見られます。災害発生時には、防災行政無線や緊急速報メール、SNSなどの多様な手段から情報を入手し、危険な場所にいる場合は、市町村が指定している「指定緊急避難場所」や安全な親戚・知人宅等、災害から逃がれるために適した場所に避難するなど的確な避難行動をとる必要があります。そのためには、ハザードマップ、防災気象情報や避難情報、避難場所や避難経路の事前把握が重要となります。
防災行政無線や緊急速報メールなどの多様な情報入手手段、
また、災害時に避難する場所、そこまでの安全な避難経路を確認しましょう!
2 消火器の取扱い方法を学ぼう
火の根元を狙い、
手前からほうきで掃くように消火剤を放射しましょう! 昨年全国では火災が約35,000件発生し、1,400人以上の方が亡くなっています。消火器を使用した初期消火の成功率は7割を超え、出火時に落ち着いて行動することで大きな被害を防ぐことができます。そのため、消火器の基礎知識や取扱い方法を予め習得しておくと被害の軽減に繋がります。
3 AEDの取扱い方法を学ぼう
救命講習会を受講して、AEDを使用した心肺蘇生法や、
止血法などけがの処置について学びましょう! わが国では、年間で約8万人、7分に1人の方が心臓突然死で命を失っています。心停止状態になってから除細動を開始するまでの時間が1分遅れるごとに、生存率は7~ 10%低下します。心停止状態になった人を救うためにはすぐに119番通報し、AEDを用いた心肺蘇生法を実施することがとても重要です。
4 防災訓練へ参加しよう
大規模災害時に備え地域住民等で協力して行う
救出方法を学びましょう! 災害における被害を最小限に抑え、傷病者を救命するためには、落ち着いて的確な対処行動をとることが重要です。また、119番通報が殺到し、消防車や救急車がすぐに現場に向かえない大規模災害時には、地域住民が互いに協力しながら助け合う必要があります。そのためにも、日ごろから防災意識を高め、地域で行われる防災訓練に積極的に参加することが必要です。
(総務省消防庁「消防の動き」2022年8月号より)