今年もこれから本格的な雪のシーズンを迎えます。大雪、暴風雪等が予想される場合や除雪作業を行う場合には、以下の注意点を参考に、安全確保を心がけ、事故防止に努めましょう。
1.大雪、暴風雪等が予想される場合の注意点
以下のポイントに注意して、安全確保を心がけましょう。
【心がけるポイント】
〇在宅時の安全な過ごし方に関すること
- 不要不急の外出を避ける
- 懐中電灯、携帯ラジオ、食料、飲料水等の準備する
- FF式暖房機(※)の給排気口付近の除雪状況の確認する
排気筒周辺をこまめに点検しましょう!
※燃焼用空気を室外から給排気筒を通して取り入れ、燃焼により発生した空気を給排気筒を通して室外に出す方式
〇車両運転等に対すること
- できる限り車両の運転は避ける
- やむを得ず運転する場合は以下を実施する ア 気象情報、道路情報等の確認
- 車両立ち往生時は以下に注意する ア 一酸化炭素中毒を防止するため、マフラーの定期的な除雪や車内の換気をする
イ 車両の点検整備
ウ 防寒着、長靴、手袋、カイロ、スコップ、牽引ロープ、毛布、飲料水、非常食等の準備
エ スタッドレスタイヤやタイヤチェーンの装着
イ やむを得ず車を離れる場合には、ドアをロックせずキーを車内の分かりやすい場所に残す
東海北陸自動車道における立ち往生の状況(提供:国土交通省)
2.除雪作業を行う場合の注意点
令和4年11 月から令和5年4月の雪による人的被害は、死者が60 名で、そのうち除雪作業中の死者が49 名に上りました。
以下の項目に注意して、除雪作業中の事故防止に努めましょう。
【命を守る除雪中の事故防止10箇条】
□作業は家族、となり近所にも声をかけて2人以上で!
□建物のまわりに雪を残して雪下ろし!
□晴れの日ほど要注意、屋根の雪がゆるんでる!
□はしごの固定を忘れずに!
□エンジンを切ってから!除雪機の雪詰まりの取り除き
□低い屋根でも油断は禁物!
□作業開始直後と疲れたころは特に慎重に!
□面倒でも命綱とヘルメットを!
□命綱、除雪機など用具はこまめに手入れ・点検を!
□作業のときには携帯電話を持って行く!
この他にも、国土交通省において除排雪に関する各地の取組事例集が紹介されていますので、参考にしてください。
(http://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/chisei/kokudoseisaku_chisei_tk_000064.html)
命綱、ヘルメットを装着して作業する様子
(提供:新潟県)
(総務省消防庁「消防の動き」 2023年12月号より)