福島県女性防火クラブ連絡協議会
地域における自主防災組織の活性化のために活躍できる人材の育成を目的に、(財)日本防火協会、福島県女性防火クラブ連絡協議会と福島県との共催で「平成22年度福島県自主防災組織リーダー研修会」を以下のとおり開催しました。
【日程】平成22年8月27日(金)から28日(土)の2日間
【会場】さくら湖自然観察センター(三春町)
福島県において初めて開催し、三春町をはじめ、県内各地から54名が受講しました。
【1日目】
『開講式』
主催者である福島県生活環境部災害対策課の小松一彦課長と福島県女性防火クラブ連絡協議会の園部キヨ子会長から開講のあいさつをいただきました。
『県の災害対策の概要、水害・土砂災害対策』
まず、県生活環境部災害対策課の永澤英樹主任主査より県地域防災計画など県の災害対策の概要について紹介をしました。続いて、県土木部河川整備課の岩本正男主任主査より水防計画などの水災害対策について紹介があり、県土木部砂防課の木田隆典主任主査より「施設整備」、「警戒避難」、「土地利用規制」などの土砂災害対策について紹介をしました。
吉田予報官による「気象情報の活用」
『気象情報の活用』
福島地方気象台技術課の吉田洋一予報官より局地的な強い雨から身を守るための対策や、竜巻発生確度ナウキャストなどの新たな気象情報の提供、全ての警報・注意報を市町村単位で発表するなどの気象警報・注意報の改善について紹介をされました。
『地域防災とまちづくり』
山口大学大学院理工学研究科の瀧本浩一准教授より地域防災の進め方や考え方、持続可能な自主防災組織に向けてなどについて紹介され、先生の巧みな話術により受講者が大いに興味をもって聴講していました。
『地震体験車の体験』
郡山地方広域消防組合消防本部消防課消防係の吉田和夫係長、過足由弘主査のご協力のもと、希望者に地震体験車による模擬地震体験の機会を設け、大きな地震の揺れ具合を知ることで、日ごろからの備えの大切さを認識していただきました。
地域毎に分かれての「災害図上訓練」
『災害図上訓練(DIG)』
山口大学大学院理工学研究科の瀧本浩一准教授とNPO法人ぼうぼうネットの山崎隆弘事務局長により、災害図上訓練(DIG)を行いました。はじめに災害図上訓練の目的や実施手順の説明を受けた後、居住地域毎で編成された10班に分かれ、風水害をテーマとした危険箇所や被害想定について、地図へ書き込み、それらへの対策について、模造紙へまとめました。
【2日目】
大津会長による「自主防災組織等の活動発表」
『自主防災組織の役割』
県生活環境部災害対策課の石田浩之副主査より地域防災力を向上させるために自主防災組織が取り組むべき活動などについて紹介をしました。
『自主防災組織等の活動発表』
まず、三春町消防団の橋本善次団長より、消防団の現状と課題、消防団の活性化対策について紹介をされました。
続いて、三春町八島台自主防災会の大津茂会長より日ごろから行っている防災訓練などの活動内容について紹介をされました。
消防職員による「一般救命講習」『一般救命講習』
郡山地方広域消防組合消防本部田村署三春分署の渡辺茂夫副分署長をはじめ、6名の消防職員の方より、救命措置の方法やAED操作方法などについて、丁寧にご指導いただき、受講者は講師に質問しながら、熱心に取り組んでいました。
『閉講式』
主催者である(財)日本防火協会の佐藤幸男課長より、修了証の授与及び記念品の贈呈、閉講のあいさつをいただき、2日間にわたる研修会は終了しました。
研修会の受講者アンケート結果によると、受講者全員が研修を受講して有意義であったと回答していることから、今後も継続して研修会を開催していくとともに、受講された方々が、本研修の成果を、各地域の自主防災組織の活動に活かしていただき、地域防災力の向上が図られることを期待しています。