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2009年5月

6.地方からの便り

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島根県 出雲市消防本部


浜山保育園幼年消防クラブ
指導者による活動報告
 出雲市少年女性防火委員会(会長=永岡博之消防長)は、平成20年10月22日(水)にビッグハート出雲において、「平成20年度幼年・少年・女性防火クラブ指導者研修会」を(財)日本防火協会及び(社)島根県消防設備保守協会の協力により開催しました。
 研修会では、まず、浜山保育園幼年消防クラブ指導者による活動報告が行われました。火災予防運動期間中に防火アンケートを実施した結果、園児だけでなく、保護者も一緒になって火災予防について考えることができたことや災害時非常用ケースを作成し、園児と中身について学習する時間を作り、園児の防火・防災意識の高揚を図る活動について発表されました。

国士舘大学体育学部スポーツ医科学
安田講師の講演
 続いて、「サザエさん一家あれから10年」と題し、消防職員による寸劇が行われました。なじみやすいサザエさんを題材にして、寸劇を通し、応急手当や自動体外式除細動器(AED)の重要性について、ユニークな劇を演じました。
 その後、国士舘大学体育学部スポーツ医科学科の安田康晴講師から、「防災意識と応急手当―世界と日本―」と題し、講演が行われました。各国における災害に対する備えや応急手当の普及啓発状況について、詳しく説明していただきました。
 最後に、おおつか保育園幼年消防クラブ員による和太鼓演奏、「防火の誓い」が行われました。かわいらしく、そして力強い和太鼓演奏のあと、元気に「火遊びはしません」と防火の誓いをし、研修会を終えました。

幼年消防クラブ員による和太鼓演奏
 また、入口受付に住宅用火災警報器のコーナーを設け、パンフレットの配布やサンプルを展示し、住宅用火災警報器の設置促進を呼びかけました。
 この研修会を通して、各クラブ員の育成強化と資質の向上を図るとともに、各クラブ間の交流を図り親睦を深めることができ、有意義な研修会となりました。


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京都府 福知山市消防本部


パワーポイントを使った座学講座
 福知山市消防本部は、各地域に防災リーダーを育成配置することにより、自主防災組織の立ち上げの手助け及び災害発生時のリーダーシップの発揮等防災活動の向上を目指すことを目的に、自主防災リーダー養成講座(初級・中級)を平成14年度から開講しています。
 平成20年度は、11月2日・9日(第1回・第2回)に初級講座を、11月30日・12月14日(第3回・第4回)に中級講座を開催しました。
 初級講座は自治会長、又は自治会長の推薦を受けて、災害等の発生時に中心的役割を担っていただける方を対象に、自主防災の必要性についての座学とブロック塀等に挟まれた人を身近な物を利用しての救出訓練、三角巾の使用方法や応急担架作製等の救護訓練、バケツリレーやポリ袋を使用しての消火訓練、地図をもとに災害発生のシミュレーションを行う図上訓練の実技を3時間の内容で年2回行っています。

災害図上訓練(DIG)【中級】
 中級講座は自主防災組織の立ち上げが行われている自治会のうち、初級講座の修了者で自治会長の推薦を受けた方に、各グループに別れての災害図上訓練(DIG等)手法の習得等を3時間の内容で2回行っています。
 座学や図上訓練には、財団法人日本防火協会からの補助を受けて購入した資機材を活用しています。
 自主防災リーダー養成講座は、今年度の受講者を含め初級講座1,119名、中級講座149名の方に受講していただき、初級講座への自治会の参加率も86%となりました。


身近な物を利用し倒壊建物から救出訓練

水消火器を使用して消火訓練

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岡山県 井原地区少年婦人防火委員会

 井原地区少年婦人防火委員会が隔年で実施している「第12回井原地区防火の集い」が平成20年12月7日(日)、井原市七日市町の井原地区消防組合庁舎を会場に管内の幼年消防クラブ員、少年消防クラブ員、婦人防火クラブ員及び消防団員ら総勢151名が一堂に会し、また今回初めて一般住民の参加を自由とし、当日は子供連れなどの家族など約500人の来場があり盛大に開催されました。

管内の設置率が表示されている
住警器PRコーナー
 式典では、会長である瀧本豊文井原市長より、「管内の高齢化率は年々上昇しており、一人暮らし世帯も増加しています。このような高齢化社会に対して、行政として「安全・安心」の取り組みを行って行かなければなりません。その中、婦人防火クラブを中心とした地域の協力により、昨年度から実施してきた住宅用火災警報器の設置促進活動では管内の設置率が、56.2%になりました。共同購入を実施された団体の方々に感謝の意を表します」と挨拶の後、消防写生大会の優秀作品に対する36名の表彰を行いました。続いて、住警器の共同購入を実施された27団体に対して、感謝状の贈呈が行われました。

救出訓練を見学するたくさんの来場者
 また、式典後消防庁舎訓練場にて、今年度岡山県代表として中国地区救助技術訓練指導会へ出場した2名によるロープ渡過等を実施、その後大規模地震による落石で脱出不能の車両からの救出訓練を見学、観客からは、普段見ることの出来ない技術・資機材を近くで見ることができ、大きな歓声が上がっていました。他にも、地震体験車・防災学習車による体験、車両・庁舎見学等を実施しました。
 消防庁舎にて開催することで、一般住民の方々に見学・体験を通じて消防行政を理解して頂く事が多くの方々の来場により実現することが出来ました。
最後に来場者全員による防火宣言を行いすべての行事を終了しました。


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兵庫県 姫路市少年婦人防火委員会

 晴天に恵まれ最高の運動会日和となった3月8日(日)、姫路市立陸上競技場で姫路市消防防災運動会「まもりんピック姫路」を開催しました。これは、各種災害を想定した消防防災ゲームや競技等を運動会形式で行うことにより、市民と各消防防災関係者及び消防が一体となり、防火防災意識の啓発と連携を図り、お互いに助け合う(互酬性)力を養い、自主防災の輪を拡げ、「安全安心都市・姫路」の構築を目的として、約2,500名を超える方々が参加をしました。
 第1部式典では、石見姫路市長の挨拶の後、今大会の愛称最優秀作・しらさぎ防災の賞や防火ポスター等の表彰を行いました。第2部競技では、各地区の予選会を勝ち抜いた10チームがバケツリレーや毛布やシャツを用いた担架作製・搬送ゲームや包帯を巻いたり消火活動をしながらリレーする防災障害物リレーゲーム、バケツリレーで的に水をかける水バケツリレーゲームなどの6種目で速さや正確さを競い合いました。


水消火器を使い、防災障害物リレー

水バケツリレーを競う参加者たち

 会場では、ほかにも震度7まで体験できる地震体験コーナーや1000度の熱にも耐える防火衣を着て、消防車から放水が体験できるコーナーなど多くの体験コーナーを設け、参加者が楽しみながら消防防災について学んでいただきました。
 このような取り組みは、姫路市が初の試みで全国的に珍しく、大会を視察した総務省消防庁飯島防災課長は、「たくさんの市民を巻き込んだ先進的な取り組みであり、全国に広めていきたい」と講評を述べられ、今後の市民及び防火防災関係者に対する活動意欲を向上させることができたと感じております。


婦人防火クラブ員も炊き出しを行い参加

幼年消防クラブ員による防火綱引き

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