広島市消防局
初期消火訓練 9月6日(日)、広島市安佐北区白木町の広島市立高南小学校において自主防災会員等980名が参加し、「平成21年度安佐北区防災訓練・防災フェア」が実施されました。
この行事は、自主防災組織の根幹である「わが身は自分で守る わがまちは自分たちで守る」という自助・共助の一層の充実・強化を図ることを目的に、毎年安佐北区自主防災会連合会、安佐北区役所、安佐北消防署、安佐北消防団の共催で実施されているものです。
第1部「防災訓練」では、当日8時00分に発生した大規模地震により、「安佐北区白木町一帯が壊滅的な被害を受けた」という想定で訓練が開始されました。まず、志屋地区の住民130名が安佐北区長の避難勧告により避難を開始、1次避難場所へ終結し、さらにマイクロバスで約11㎞離れた高南小学校へ移動しました。高南小学校は生活避難場所として指定されていることから、市で事前配備している防災備蓄倉庫から簡易トイレ、毛布や乾パンなどを持ち出し、生活避難場所運営マニュアル検討訓練を行うとともに、併せて初期消火訓練、倒壊建物からの救出訓練なども行いました。特に、近年各地で発生している大地震を教訓に、各家庭で日頃から備え(自助)を十分に行うことによって被害を小さくすることや、地域のリーダー宅に設置している「防災行政無線」や「防災メール」を通じて防災情報を早く・正確に伝達することによって近隣住民が協力し合う(共助)ことが大切であることを再認識しました。
続いて、第2部「防災フェア」を白木地区自主防災会連合会が中心となり開催しました。防災フェアは、4学区対抗の要援護者搬送訓練や防火パレードを行うとともに、消防音楽隊のドリル演奏や地元消防団員によるポンプ操法の展示などで機運を盛り上げました。特に、防災時の要援護者支援制度について認識を深めるため、地域に居住される災害弱者の支援方法として「要援護者搬送訓練」を取り入れた事は、地域の防災力向上に多大な成果があったと思われます。
また、防火パレードでは、今回作成した横断幕を先頭に、地域の保育園児や高校生が「戸締り用心」を唱和しながら防火を呼びかけて行進するとともに、職員がゴルフカートを改造して手作りしたミニ消防車や旧安佐郡亀山村で活躍していた腕用ポンプを使っての実放水を体験しました。
訓練会場の一部には、住宅用火災警報器の展示や老朽消火器の回収コーナーも開設し、さらに「広島市防災メール」への登録を呼び掛けました。
腕用ポンプを使っての実放水体験
要援護者搬送訓練
今回の訓練は、「6.29広島豪雨災害から10年」という節目であることから、自助・共助の重要性を認識し、地域が連帯して被害の軽減を図ることや、地域に居住する災害弱者の支援方法など防災の原点に立って、「災害に強いまちづくり」に努めていく必要性を認識していただきました。
今後も地域において訓練を継続していくことが申し合わされ、本訓練における所期の目的を達成することができました。
東京都 豊島消防署
豊島消防署では、秋の火災予防運動を前に11月8日(日)、「地域の連携」をテーマに「豊島女性防災コンクール・防火防災フェスタ」を行いました。
今年で第24回目を迎えた本コンクールは町会・自治会、豊島消防団、豊島災害時支援ボランティア、豊島消防少年団、学校、事業所等22チームが参加し日頃の防災訓練の成果を披露しました。
22チームが参加して
「消火器・ミニポンプ競争」 コンクールは以下の内容で行いました。
①「住宅用火災警報器発報!」の合図でヘルメット・軍手を装着し身体防護
②「住警器頼れる我が家の見張り番!」「火事だ!火を消せ!」等防火防災に関するセリフを大声で叫び、音量を測定
③119番通報訓練
④消火器・ミニポンプによる初期消火
一連の種目の技術・タイムを競い合いました。
優勝した北大塚一丁目睦町会Aチームには、豊島消防署で作成した住宅用火災警報器特注モデルが授与されました。
「防火防災フェスタ」では地域の連携をテーマに町会・自治会等が顔の見える関係を作り、防災行動力を高めることを目的として、10名1組チーム対抗バケツリレー、発災型防災訓練のデモンストレーションを行いました。
町会員のみでなく、巣鴨北中学や駒込中学の生徒も参加し、若い力が加わって地域防災の担い手として、頼もしい存在となりました。
さらに今年は救助犬が登場し、倒壊家屋に閉じ込められた要救助者を発見する姿には歓声があがり、可愛らしく住宅用火災警報器の設置促進を呼びかけるなど大活躍していました。
近年、近隣同士の関係が希薄になりつつあることが危惧される中、本大会を通じて、楽しみながら、各町会・自治会等の連携を高めることができたという声が多く聞こえてきました。
チーム対抗バケツリレー
救助犬が住警器設置促進を呼びかけ
北海道 北見地区消防組合消防本部
― 幼年消防クラブ防火パレード
10月15日(木)、秋の火災予防運動特別行事として、町内で防火パレードを行いました。法被姿の園児87人は、ミニ消防車に先導され、園児たちが拍子木を打ち鳴らし「火の用心 マッチ1本火事の元」と火の用心を呼びかけました。
その後、役場庁舎前に移動し、引き続きミニ消防車による放水訓練が行われ、防火衣とヘルメット姿でサッカーボール目掛けて放水。園児達は放水体験をすることで、火災予防への関心を高めていました。また、園児達の元気な姿が、町民の防火意識高揚につながることが出来たと思います。
「火の用心 マッチ1本火事の元」
サッカーボール目掛けて放水
大型店舗で住警器をPR― 婦人防火クラブ員が住宅用火災警報器を街頭啓発
秋の火災予防運動特別行事として、住宅用火災警報器の普及を図ることを目的に、10月15日(木)市内の大型店舗にて住宅用火災警報器の説明とともに、パンフレット等を市民に広く配布する街頭啓発を行いました。
このような活動が、市民の方々に対する防火意識の高揚を図ることが出来るものと確信しています。
和歌山県 有田市消防本部
「災害に強いまち、災害に強い市民づくり」をテーマとし、「みんなでなろう災害に強い有田市民」をスローガンとする『有田市消防フェスティバル2009』が、10月25日(日)10時から、有田川右岸の「多目的グランド」をメイン会場とし、晴天の下盛大に行われました。
消防フェスティバルの開催を通じて、市民の防災意識の向上を図り、災害のない災害に強い町づくりを推進することを目的とし、幼年消防クラブ員567名、婦人防火クラブ員166名、他関係団体を含め約3,000名が参加されました。
消防フェスティバルでは、幼年消防クラブによる鼓笛演奏、水消火器を使った初期消火体験、起震車による地震体験、レスキュー体験、スモークマシーンによる煙体験、ミニSL体験など多彩なコーナーを設置し、多くの方が参加し、最後に「防火祈願餅まき大会」が行われました。
このフェスティバルを通じ、参加者は防火意識が高揚し、災害のない災害に強い町づくりの推進に大きな効果が得られました。
幼年消防クラブによる演技
ミニSL体験