総務省消防庁 予防課
住宅火災の発火源別死者数
(放火自殺者等を除く。) 12月に入り、本格的に寒くなる季節を控え、ストーブを使う御家庭も多いと思います。
ストーブを使用するのは、11月頃から4月頃までと1年のうちで限られていますが、ストーブが原因となる建物火災は、平成27年中に全国で1,208件発生しており、出火原因の中でも高い順位(4位)となっています。
また、東京都の調査では電気ストーブについて、危険との認識が低いと調査結果が出ていますが、
平成27年中のストーブが原因の死者数は全国でも右の表のようになっており、電気・石油等の違いにかかわらずストーブを使用する場合には注意が必要です。
1 使用をするときの注意事項
- (1) ストーブの近くに紙、衣類など燃えやすいものを置かないようにしましょう。
- (2) 就寝時にストーブを使用するのは避けましょう。
- (3) ストーブの周囲や上方に洗濯物を干さないようにしましょう。
- (4) カーテン等がストーブに接触しないように、離して使用しましょう。
- (5) ストーブの近くでヘアスプレー等の使用、放置はやめましょう。
2 使用方法
- (1) 取扱説明書をよく読んで、正しい方法で使用しましょう。
- (2) 石油ストーブに灯油を給油するときは、必ず火を消してから行いましょう。
- (3) カートリッジタンク式のものは、給油後、タンクのふたを確実に締めましょう。
- (4) 電気ストーブやファンヒーターを使わないときは電源プラグを抜きましょう。
3 点火及び消火時の確認
- (1) 点火後は、正常に燃焼していることを確認しましょう。
- (2) 外出等の際には、必ず完全に消火していることを確認しましょう。
- (3) 電気コードやガスホースなどに傷みが無いか確認をしましょう。
- (4) ストーブを使用して、異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、製造元や販売元に相談しましょう。
4 点検・整備
- (1) 暖房シーズン前には、十分な点検を行い、故障している場合は、取り替えたり、販売店等に修理を依頼しましょう。
- (2) 暖房シーズン後には、説明書をよく読み、ストーブの清掃・整備を行いましょう。
5 灯油などの燃料の保管
- (1) 灯油用の容器は金属製のもの、又はポリエチレン製で安全性に係る推奨マーク若しくは認定証が貼付されているものを使用し、必ず栓をしっかり締めて密閉しましょう。
- (2) 灯油などの燃料は火気を使う場所から遠ざけ、直射日光を避けた冷暗所に保管しましょう。
- (3) 地震時に容器が転倒したり、落下物によって容器が破損するような場所での保管はやめましょう。
(総務省消防庁「消防の動き 2016年12月号より」)